これは1992年5月に開催されたモントリオール国際環境会議・インド代表のサンダルラル・バフグナ氏のスピーチです。
チプコのメッセージ
私たちはチプコと呼ばれている
チプコはインド語で”抱きつく”という意味
私たちは木が切られないように木に抱きつく
木と共に切られてすでに200人が死んだ
今、あなたがたの国からたくさんの人が来て、
たくさんの木を切り、たくさんのダムを作ろうとしている
ダムができると森が沈み、私たちは生きていけない。
このようなことが行われないために、
私たち10万人のチプコは水に沈む覚悟をした
よく聞いて欲しい
私たちは決して貧しくない、私たちは豊かだ
私たちは何も欲しくない、ダムも電気もお金も
あなた方は経済という宗教に取りつかれてしまった
神様はお金、儀式は開発、生けにえは地球
神様からの贈り物は飢えと公害と戦争
開発は自然を殺し、一時の富をもたらすが永遠の生活と幸せを失う
私たちは開発ではなく、幸せを求めている
小さな土地と小さな水、そして小さな食べ物で十分なのだ
幸せはお城の中ではなく、自然の中にある
悩みは欲の中にあり、幸せとは欲から開放されること
あなた方はどうして、その当り前のことを忘れてしまったのか
あなた方はどこに行くのか