こんなことが 他の町でも。。。。。

いつも世話しているハスキーの太郎のとこに、子犬がもらわれてきた。

けれど、そこの家は、80歳は越す老夫婦と、いつも仕事帰りに酒屋に寄り、一升瓶を買って、毎日飲んだくれている50過ぎの息子と、20歳でできちゃった結婚したけど、すぐ別れて戻った孫の4人暮らし。

誰が面倒観るって言うの?

「子犬、どうしたんですか?あの・・・おじいちゃん達ではお世話は無理ですよね」
「息子がもろうてきた。頼んであったったい。いい犬だろ」
「でも息子さん仕事忙しそうだし、ご飯あげるのとか無理ですよね(あんな近所でも酒飲みで有名で、どこででも酔いつぶれている息子が面倒みれるわけがない!)」
「よかったい。自分でもろうたんだけん、なんとかするど。孫もおるし」
(その孫って、祖父母が重い荷物運んでても、そばで見てるだけで手伝おうともしない男の子が?)

生後1~2ヶ月、母犬が2匹しか産まず、そのうち1匹が死んだので、この子がすべて母乳を飲んで育ったため、子犬なのにビックリするくらい太っていて、体格が良かった。

こんなことが 他の町でも。。。。。_a0020246_833522.jpg


(これは大きくなる。でもとっても健康そうだな)

それから3ヶ月、子犬はそんな環境だけど、すくすく育ち、まだ4ヶ月なのに、もう柴犬くらいの大きさになった。

名前は「げん」。
黒と茶が混じって、尾っぽが長く、タレ耳のカワイイ男の子だ。


毎晩、太郎にご飯をあげて、散歩に連れて行く時に、その子も必ずついて来た。
私の足にまとわりつき、「げん、げん、いい子ね」というと、嬉しそうに飛び回った。

このまま元気に育つといいのだけど・・・


それが・・・


昨夜はいつも一緒にいるはずの、げんの姿が見えなかった。
そこらを呼んで回ったけど、まったく気配がない。
あんなに頭がいい子、決して自分のエリアの屋敷周辺の田んぼから道路へは出ない・・・事故って事はないだろう。

翌日、おばあちゃんに聞いてみた。

「昨日はげんの姿が見えなかったんだけど」


・・・すると、信じられない答えが返ってきた!



「ああ、あん犬は大きくなりすぎた」


「まだ4ヶ月なのに、あぎゃん大きくては、もっとでかくなる。飯もようけい食う。保健所に持ってかせたったい」




信じられん・・・



信じられない・・・




なんにも言葉が出なかった。




保健所での野犬の保護期間は、3~5日。長くて1週間。県や市によってまちまちだ。
だが、飼い主が持ち込んだ犬には、猶予がない。
登録しているわけではないので、飼い主とは言い難いが、野犬ではない。
自分でもらって来た子犬を通報して、捕獲・殺処分させたのだ。


あの子がもういない・・・


あんなに人懐こくて、甘えて、無駄吠えもしないし、おすわりも出来て、体も丈夫で、これからどんどん大きく幸せになるはずだったのに。


「大きすぎる」


それだけで、殺されたのだ。





明日から太郎のところに行くのが辛い。

とても、とても、つらい・・・



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ある方の了解を得て掲載させていただきました。 げん お前の死を無駄にしない。
ケシテ泣き寝入りはしないヨ!!!!!!
by jiro_saty | 2007-04-23 08:35 | みっちゃんのツイート