平気で嘘をつく人たち
著者はアメリカの精神科医であり、ベトナム戦争当時の軍にも勤務、ベストセラーとなった「愛と心理療法」の著者でもある。
本書の著者は、自らの診療経験から、世の中には”邪悪な人間”がいると考えるにいたった。邪悪な人間とは、こんな人である。
・どんな町にも住んでいる、ごく普通の人。
・自分には欠点がないと思い込んでいる。
・異常に意志が強い。
・罪悪感や自責の念に耐えることを絶対的に拒否する。
・他者をスケープゴートにして、責任を転嫁する。
・体面や世間体のためには人並み以上に努力する。
・他者に善人だと思われることを強く望む。
筆者は、診療室で出会った邪悪な人たちとの会話を再現し、彼らの巧妙な責任転嫁のやり方と隠微なうそをリアルに描き出す。そして、彼らの核にあるのが過度のナルシシズムであることを浮き彫りにしてゆく。個人から集団まで、人間の悪を初めて科学的に究明した画期的な書
10年以上前に読んでそのときも 空恐ろしい思いがしたけど 今でも同じだ。
どこにでもある話しだよなあ。