中国での動物福祉状況が大きく改善

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Chaina redio internationa

中国での動物福祉状況が大きく改善
http://jp.chinabroadcast.cn/151/2006/01/14/1@55543.htm

2006-01-14 12:17:52 cri

 中国では動物を大切にし、特に野生動物の幸福を求める考えがますます重要視され、動物福祉問題は注目を集めています。国家林業局の関係者は12日北京で、「確実な保護措置を実施し、その繁殖・利用技術の向上を図ることを通じて、中国の動物福祉状況は大きく改善された。今後も野性動物資源をより合理的、かつ規範化して利用していく」と語りました。

 国務院報道事務弁公室主催の12日の記者会見で、国家林業局野生動植物保護局の王偉副局長は、「20世紀の80年代以来、中国は野生動物への保護に絶えず力をいれてきた」と強調した後、「中国は16ヵ所もの野生動物救助保護センターと310ヵ所の救助保護ステーションを相次いで設立し、病気にかかったり傷を負った野生動物を保護し治療した上で適時に自然に帰した。また、野生動物標記制度を実施し、ファイルを設け、監督と管理を強化している。そして、『野生動物の輸送に関する規定』を公布し、野生動物の輸送での安全を確保している。これら努力によって、中国の動物福祉状況は大きく改善された」と話しました。

 同時に、中国では絶えず野生動物の繁殖・利用技術の向上をはかり、その規範化に力を入れ、野生動物の数を増やしてきました。いま、中国各地では約2万4千社もの野生動物の飼育繁殖企業があり、多くの効果的措置も取られ、ここ10年来、重点保護の対象となった野生動物は増え、一部の地区では急速な成長が見られます。

 ところで最近、一部の海外機構は、中国は野生動物の養殖利用で野生動物に被害を与えていると批判しています。EU・欧州連合の関係者は最近、生きた熊からの胆汁採取をやめるよう中国側に求めていますが、これに対し、王偉副局長は、「熊の胆嚢は漢方医学では伝統的かつ重要な原料であり、その総合的な効果は他の薬物に取って変えることはできない。世界では多くの患者が熊に胆嚢原料とした薬物に頼っているため、中国は黒熊の養殖による熊胆採取作業をすぐやめるわけにはいかない」と答えました。

 王偉副局長は更に、「中国は熊の養殖しての胆汁採取を含む野生動物資源の利用技術を絶えず改善し、動物の苦痛を軽くし、繁殖の規範化に力を入れ、すべての規定にそむく違法活動を取り締まっている」と語った後、「中国では、技術上での法規を公布し、野生動物の繁殖場所、そして動物の衛生と検疫、飼料及び資金の保障などについてはっきりした規定を実施し、養殖と管理に対する整理整頓を年に一回行い、関連規定に移管している企業を取り締まっている。いま、中国では熊を養殖し胆汁採取の作業を行っている企業はもとの9480社から68社まで減った。このほか、猛獣に生きた動物をえさとしてやる見世物などをも禁止した」と語りました。

 中国の一部の地区では、生きた動物の皮を剥くというむごい作業が行われていることについて、王偉副局長は、「国家林業局と関係部門は検査を強化し、関連法規に違反した企業を厳しく処罰する一方で規定を守った企業の毛皮製品には統一した標記制度を実施するなどして、動物福祉の改善にいっそう力を入れていく」と語りました。
by jiro_saty | 2006-01-17 18:06 | みっちゃんのツイート