シンドラー 夜明けの襲撃

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大抵私は夜中に眠る。テレビをつけたまま猫の菊次郎と犬の雛ちゃん、足元にはかい君を抱いて半分コタツ 半分ベットで夜明けまで寝てそれから6時前にはみんなの世話がスタートする。


昨夜、何時ごろだったのか白黒の画面の映画がはじまって。。。  

ああ きっとこれは何か悲しい映画だ  みたくないなああ と思いながらうつらうつらして  そして次に見た画面はギュウギュウに人が詰め込まれた貨物用の汽車、中にいる人々は水が欲しくて苦しんでいる。 
それから しばらくするとその列車に向けて放水するよう将校たちにおどけて でも真剣に訴える男が登場する。

シンドラーである。多分30代のときに大きな話題になったシンドラーのリストである。

あの時私は見にいけなかった。 勇気が無かった。 今でも見るのは怖い。 人間が人間を大量に殺していく現実を見るのは本当に体が痛みを訴える。

映画は途中から見たので彼がどうしてナチである立場からユダヤの人々を救出しようと思ったのかきちんと理解できてはいない。
でも最後終戦になるとシンドラーは彼が救った1000人ほどの人々の前で号泣する。

もっともっと救えたのに。。。と

この車で10人 このナチの金のバッチで一人 そして自分が浪費してしまった金でもっともっと救えたのに。 自分は怠けていた、何も出来なかったと。


そんな彼に友人の言った言葉  「一人を救うものは世界を救う」 これはもしかしたら映画上の言葉かもしれないけれどなんて勇気がわいてくる言葉であろうか。
私は戦争を知らない。戦争をおこした人も知らない。
ヒトラーがなぜ 何がきっかけでユダヤの人々を迫害し虐殺したのか知りたいと思う。 殺す というのはどんなことか 命を奪う ということはどんなに重いことなのか 知りたいと思う。

彼のお墓に今生きて命をつなげている彼が救った人々がゆっくりと列をなしてそっと石を手向けていた。
その数6000人にのぼっている。


2006年10月
 「物が豊かに満ち溢れた国、でも心の貧しい国だと思います。自分だけの幸福を追って、他人を思い遣る心のゆとりが無い人の笑顔は、とても寂しそうです」  ──マザー・テレサ 日本の印象を訊かれて


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by jiro_saty | 2011-02-24 22:14 | みっちゃんのツイート