子供の頃
いつも寂しくて寂しくて
寂しくて死んでしまいそうだと信じていた。
その寂しさを自覚したのは小学生の頃
中学 高校 大学 そして結婚しても出産しても
その寂しさは私を許さなかった。
一人でいるということを楽しめなかった。
夜になると自分の横に大きな黒い穴がぽっかり開く。
得体の知れない恐ろしい深い孤独。
10代 20代のほとんどを音楽という孤独の中で過ごしたせいか
自分の気持ちの表現方法が言葉ではなく
ピアノだった。
怒りや悔しさ
そして愛情もどう言葉にしていいのか
知らなかった。
友達とも中々打ち解けられない。
大好きなのに冷たくしてしまう。
大好きなのに疑ってしまう。
いつも一人
いつも孤独の中でもがいていた。
(この状態は分離不安の動物の気持ちにあてはまります。愛情不足や早期に母親から離すとほえ続けたり凶暴になったり落ち着きがなくトイレがうまくできなかったりと言う形で不安を表現します)
そんな自分のためにいつもいてくれたのが
小さな小さな命たち
けしていい飼い主ではなく
今でも悔いているけれど
でも
彼らのお陰で
今はもう孤独は恐怖ではなく自分を見つめる素敵な時間に変化している
一人の孤独を楽しめないと
人を心から愛することはできない
長い間私は
寂しさという孤独に苦しんでいたのではなく
自立できない弱さと孤独を取り違えてきたのだと
今は思っている。
強い人はたおやかでしなやか
本当の孤独を楽しめる自由な魂になりたい。
(人が自立するために必要なことは沢山愛されたという記憶 一人でも怖くない という勇気がわくまで抱きしめられたという実感。それが満たされなかった人は自分でそれを充電することが可能であると信じること。 動物や子供老人、自分より弱い立場のものを虐待するのは愛情不安からの恐怖。誰もが本当に愛されることを望んでいる。 でもそれが満たされない幼児期を送っていてもいくらでもその失った時間を埋めなおせることを知って欲しい。いくらでも生きなおせること、いくらでも新しく生まれ変われることを信じて欲しい。小さな命からそのメッセージは沢山ここに届いている)